そのアルミ缶は空を飛んでいた?




仕事終わりに一杯飲んで帰りたい。けど、帰りが遅いとかみさんにどやされる。しょうがないから、コンビニで缶ビールでも買って帰るかと日々我慢しているお父様方、毎日ご苦労様です。
さて、皆様が日々慣れ親しんでいる缶。何でできているか知っていますか?「何バカげたこと聞いてるんだ。アルミか、鉄に決まってんだろ!」って?いやはや、ごもっとも。正解です。
ただ、ここではそれらの原料、特にアルミがどうやってできているかってお話をしたいと思います。

一般的にアルミニウムはボーキサイトというかっこいい名前の鉱物からアルミナを抽出し、これを精製することで作られる。この時に膨大な電気エネルギーを使用するため、アルミニウムは電気の缶詰と揶揄される。どれくらいの電気代かというと、アルミ1kg作るのに13~15KW、家一軒の1.5日分の電力くらいだ。このため、アルミニウムは原価が高い。どれくらい高いかというと、身近にあるアルミニウムである1円玉は、1円作るのに3円かかると言われる。作れば作るほど赤字なのだ。通貨偽造*1をする場合は1円玉だけは避けなければならない。骨折り損を体現することになる。

原価が高いゆえに、アルミニウムはリサイクルが非常に重要になる。アルミニウムはリサイクルすると、97%のエネルギー削減になるらしい。1kgのアルミを作るのに家一軒分で言えば1時間程度の電力ですむ計算だ。凄まじい節約だ。空き缶のリサイクルボックスがそこら中に設置されている理由もよくわかる。原価が高い=価値が高いゆえの問題もある。ゴミの持ち去り問題だ。アルミ缶を集めて持っていくことで、量は少ないものの日銭を稼ぐことも可能だ。それゆえ、規模の大小はあるが、各地でアルミ缶の持ち去り問題が散発している。各市町村ではこれに対応するため、条例で資源ゴミの持ち去りに刑事罰を設けている。

ところで、アルミが使われている製品はアルミ缶以外にもたくさんあるのはご存知だろう。アルミニウムは軽く、合金などにすれば強度もあるため産業用として利用価値が非常に高いためだ。家の中でもアルミサッシや、金属製の器具などで多用されているはご承知の通り。新幹線や飛行機、稀有なところではミサイルなどにも利用されている。これらの工業製品も、廃棄される時にはもちろんリサイクルされる。エネルギーを97%も節約できるのだから当然と言えば当然である。アルミのリサイクル工場には時にはこれらの工業製品も持ち込まれ、アルミ缶などへと生まれ変わっているらしい。ミサイルがどの程度の割合で来るのかは知らないが、運ばれてきたらリサイクル工場の従業員の方もびっくりすることだろう。

もしかしたら、今あなたが手にしているアルミ缶はもともと飛行機やミサイルとして空を飛びまわっていたかもしれない。

今日の晩酌はアルミ缶に思いを馳せながら、一杯やるのはどうだろうか。

あ、痛い。わかった、わかった。すぐ風呂入るから、空き缶投げないで!ミサイルより飛んでる。空き缶が飛んでる。我が家では空き缶がぁぁ。

皆様、限りある資源のために、空き缶とミサイルは是非リサイクルボックスへ。

*1:通貨偽造は重罪です。1円だろうがシャレにならないくらいの重罰を科せられますので、絶対にやめましょう。








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