ゴールデンウィークに行った小笠原旅行、今回は5日目、ついに島内で過ごす最終日です。
おがさわら丸の出航が15:30でしたので、午前中は南島という「ザ・小笠原」なところへ行ってきました!
僕たちは南島に行く途中で、イルカに遭遇できたら「ドルフィンスイムするよー」っていうツアーに申し込みました!
ただ、申し込みの際に「イルカに遭遇できる確率は低いですので、ご了承ください」との連絡があったため、なかば諦めの気持ちで参加しました!
ドルフィンスイム
ドルフィンスイムとは、読んで字のごとくイルカと一緒に泳ぐことをいいます。
父島は日本でも数少ない野生のイルカと泳ぐことのできる場所です。
僕らが申し込んだツアーは南島に上陸するついでに、イルカがいたら一緒に泳げます!というツアー。ドルフィンスイムだけのツアーとは異なり、時間やイルカの捜索エリアも制限されることから遭遇できるチャンスは各段に下がります。南島に行く船に乗り込む時には、無理だろうなと思っていました。
そして、船は出航。ここから、長い捜索の旅が、、、、始まりませんでした笑
出航して10分も立たないくらいで、「海入る準備してください!」との声。
なんだなんだと思っていたら、海面にイルカの背びれが見えるじゃありませんか!
あれ、遭遇できる可能性低かったんだよね??
運が良かったということでしょう!
あれよあれよと海へ飛び込みました!
感動!!野生のイルカと一緒に泳げるとは!
泳ぐというより、必死に彼らを追いかけるといった方が正しいかもしれませんが笑
何にせよ、イルカと一緒に泳げる機会は非常に貴重です。
ここでは5回くらいダイブして、ドルフィンスイムを堪能しました。
ちなみに、この時は水着一丁で船から飛び込んでいます。
初めて、底の見えない外海に水着一丁で飛び込むのは、少し勇気がいりましたが、飛び込んでしまえば大丈夫です。
海水なので、沈もうと思っても沈めません。少し泳げればイルカを追いかけることくらいはできます。
ただ、並泳したければ、少し練習をした方がいいかもしれません。
ドルフィンスイムの練習はダイビングショップなどで行っているようなので、それらを利用するのもいいと思います。
ちなみに、小笠原のイルカは人間に慣れすぎて、この動画のように通り過ぎてしまうことが多いらしいのですが、御蔵島のイルカは好奇心旺盛で近寄ってきてくれるとか。
真相はご自身でお確かめください。
南島上陸
さて、ドルフィンスイムを楽しんだあとは本日のメイン、南島上陸です。
イルカに会えると思っていなかった分、ドルフィンスイムの感動が強く、どちらがメインかわからない状態ですが、張り切っていきましょう!

まずは、入江から上陸です。こんな船に乗せてきてもらいました。
入江から歩いて5秒、すぐに見えてきたのがこちら
これ、何かわかりますか?
シュノーケルやってる人たちの横にある黒い塊、これ全部サメです。
ネムリブカというサメで、性格は温厚です。
ここは通称、サメ池と呼ばれる場所でネムリブカと一緒に泳ぐことができます。
いくら温厚とは言え、サメはサメです。おっかなびっくり、近くまでいきました。
触れる距離に普通にいます。数は20~30くらいはいたでしょうか。あまりに多くて、何回か踏んづけそうになりました。
続いては、オカヤドカリ。小笠原諸島にいるとオカヤドカリ自体は何にも珍しくないのですが、ここにいるオカヤドカリは少し特殊です。
ヤドカリの代名詞とも言える貝殻。何とこの貝殻、化石なのです。
ヒロベソカタマイマイと呼ばれる絶滅したカタツムリの化石が、南島では大量に出土します。
ここのヤドカリ達はこれを住処にしているのですね。
こんな感じで、大量に出土しています。
天然記念物なので持って帰るのは厳禁です。ご注意を。
そして、これが「ザ・小笠原」な撮影ポイント。インスタ映え間違いなしです。
ツアーでは、下に見える砂浜も歩きました。この砂浜、どんなにカンカン照りでも素足で歩くことができます。本土の砂浜は熱くて歩けないことありますよね。これは砂に砂鉄が含まれているかららしいのですが、小笠原諸島の砂浜は砂鉄が含まれていないため熱くないそうです。
南島を堪能し、小笠原で計画していた全ての計画を消化しました。
名残惜しさ満点ですが、帰路に付かなければなりません。。
しかし、今回の父島旅行はただでは終わりませんでした。
帰島途中で、クジラ発見の知らせが!!
急いで船首に向かいます!


行ってみると子クジラが飛び跳ねていました。遊んでいるのでしょうか。
事前情報では、ゴールデンウィークの時期はザトウクジラが北の海へ移動し始める時期で、観察できるかギリギリと聞いていたので、ダイビングの時といい、運が良かったのだと思います。






これは親子をエスコートする雄クジラの尾びれです。ファンサービスかと思いきや、威嚇らしいです。
ザトウクジラは面白い習性を持っており、母と子を父ではない別のオスクジラがエスコートしています。
子供が親離れをしたら、その母親と結ばれるのだとか。。
しばらく親子と、そのエスコートクジラを観察していると、別方向にもクジラが出たため、そちらに向かうことに。
クジラ大量発生です笑
行ってみると、何やら様子がおかしいことに気づきました。
親子クジラ(写真右)とエスコートのオスクジラがいるのはさっきと同じ。
ただし、エスコートのオスクジラが二頭います。
どうやら、エスコートの座を巡って、二頭で争っている様子。
お互い興奮しているのか、船の我々のことなどお構いなしです。
船から数メートル先に顔を出しては、鼻息荒く泳いでいました。
こちらも大興奮でした。なんとスケールの大きな喧嘩なことか。
20分くらいは並走していたでしょうか。我々は船の時間もあるため、途中で離れましたが、この後も二頭は小競り合いを続けていました。
いよいよ、全工程終了。
この海ともお別れです。
父島出航
お昼を済まし、荷物をまとめ、おがさわら丸に乗船しました。
おがさわらの出航と言えば、名物なのがこの「見送り」です。
また来ます!!と思わずにはおれません。
ただ、見送ってくれてるのツアー客とかで、ほとんど内地の人なんですよね笑
まぁ、それはいいか
おわりに
さてさて、小笠原旅行記はいかがだったでしょうか。
この後、また24時間の航海をして、内地へと戻りました。
東京から1,000kmの小笠原諸島。
海はきれいだし、珍しい固有種もたくさん。クジラやイルカを見ることもできます。
戦跡などもあり、歴史的にも貴重なものを見ることができます。
定期便が24時間かかるおがさわら丸しかないという、アクセスの難しさから観光客でごった返すこともなく、日本で最後の楽園とも呼ばれます。
外来種の問題などもありますが、これからもこの美しい小笠原が残っていくことを切に願います。
ありがとう、小笠原!また来ます!
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