こんにちは
ゴールデンウィークに行った小笠原旅行について、全6日間を日ごとに記事にしていますが、今回はその3日目(上陸2日目)についてです。
3日目は、ダイビング3本とナイトツアーに行ってきました。
ダイビング
前日に引き続き、本日もダイビング三昧です。
前日はエントリー(海に入る)ところとエキジット(海から上がる)ポイントが同じ一般的なダイビングを行いましたが、
今回は潮の上流からエントリーし、流れに乗って下流でエキジットする「ドリフトダイビング」を行いました。
ドリフトダイビングは流れのある場所でのダイビングとなるため、流れのない場所でのダイビングと比較するとやや難易度が高いと言われます。
ところで、僕は小笠原旅行に行くためにダイビングのライセンスを取りました。そう、ド素人なのです。ダイビングも前日以外はライセンス取得時の海洋実習しか経験がありません。
そんな、人間がドリフトダイビングなんてできるのでしょうか。。一抹の不安を抱えつつも、いざボートに乗り込みポイントへ移動です。
今回は「西島北」「イーグル」「黒根」というポイントに潜ってきました。
結論から言うと、ドリフトダイビング非常に楽しかったです。インストラクターさんのおかげもあり、素人でも楽しめました。
大海原を泳いでる!といった爽快感、浮遊感を楽しむことができました。
普通のダイビングでは、海底に係留してあるロープを辿って沈降することも多いのですが、ドリフトダイビングはロープがありません。そのため、少し難易度が上がります。
大きなイセエビに遭遇
イセエビの抜け殻
綺麗な魚たち
ウミウシもたくさんいました
ポイントからポイントへ移動する際にクジラを見ることができました。
クジラを発見すると最大船速でそのポイントまでクジラを追いかけていってくれます。
ポイントにつくと大体、クジラは潜っているのですが、10分くらいすると呼吸のため浮上してくるので、またそのポイントまで追いかけるといった具合です。
運が良ければ船のすぐ近くにクジラが浮上してきてくれます。
真ん中に見える黒い点がクジラです。写真じゃ何かわかりませんね笑
写真はザトウクジラなのですが、このクジラ5月頃から餌を求めて遠くアラスカやロシアの方まで大回遊の旅に出るそうです。
そのため、5月はホエールウォッチングができるギリギリのシーズン。見れただけ御の字です。
最終日にはどえらいクジラ達を見ることができるとは、この時はまだ誰も知らないお話。
クジラが現れると、近くの船が集結してきます。船の動きを見ていると、どちらにクジラが出たのかわかることもあります。
小笠原産業祭「ボニンバザール」
クジラを見ることもでき、大満足のダイビングが終了したところで、宿に帰りなんやかんやしていると日が落ちてきました。
この後はナイトツアーに申し込んでいたのですが、まだ時間があったため大神山公園という村の中心にある公園で開催されていた小笠原産業祭「ボニンバザール」に立ち寄ってきました。
様々な出店や、ステージ、カジキマグロの解体ショーなどをやっていました。

ウミガメの煮物「亀煮」も食べることができます。肝まで入っているので、苦手な方もいるかもしれませんが、お酒に良くあいました。
ナイトツアー
ボニンバザールで小腹を満たした後は、あらかじめ申し込んでいたナイトツアーに出発です。
指定された時間に宿に迎えがきてくれます。僕の勝手なイメージで、少し山の中のようなところをトレッキングするのかなと思ったのですが、ポイントポイントを車で巡り、そこで見れる生物の解説をしてくれるといった感じでした。
まず、案内されたのが「とびうお桟橋」と呼ばれる桟橋です。
ここは僕らが乗ったダイビング船が出発したすぐ横にあった桟橋です。
普通に船が係留してある場所ですが、海を見てみると、、、
なんと3m近いサメやエイが!桟橋からサメが見れるとは。。。
このサメ、名前をシロワニというそうで、絶滅危惧種に指定されているそうです。人間に危害を加える恐れはほとんどなく、一緒に泳ぐこともできるくらいの温厚なサメだそうです。
しかし、なぜこんなところにサメやエイが。。。ガイドさんの話によると、夜だけでなく昼にも普通にいるとか。小笠原おそるべしです。
そして、驚いたのもう一点。この桟橋、村の中心街から歩いて5分程度のところに位置しています。
なのに、観光客が我々を除いて誰一人いません。こんなスポットに人がいないなんて考えられません。もし関東近郊にこの桟橋があれば、連日連夜観光客でごった返すでしょう。
いやいや、こんなスポットを独り占めできるとは何とも贅沢です。
桟橋を後にして、場所を移動します。続いて車が止まったのは、何の変哲もない道端です。
しかし、何やら物音が。。真っ暗で何も見えませんが、確かに何かいるようです。
ガイドさんが持ってきた赤いライトで物音の先を照らすと、そこには動く影が。
そうです。コウモリです。名をオガサワラオオコウモリ。小笠原にいる固有種です。
動画は花を食べに来ているところです。
オガサワラオオコウモリは花の蜜や果実を主食としています。そのため、農家などから害獣として嫌われ駆除の対象とされていた歴史があります。
一時期は大きく数を減らしたそうですが、最近の保護の効果もあり徐々にその数を増やしてきているとのことです。
このオオコウモリ、面白いのが父島、母島では夜行性であるのにも関わらず、他の島では昼間も活動するという点です。
父島、母島にはオガサワラノスリという猛禽類が生息しているため、この活動時間を避けた生態になっているのではないかと推測されているようです。
さて、ナイトツアーも終盤。最後は海岸へ向かいます。
見せていただいたのはグリーンペペと呼ばれる光るキノコとオカヤドカリです。


緑色に蛍光を発しているのが何となくわかるでしょうか。梅雨の時期になればもっとたくさん出てくるらしいのですが、この時期だと見つけるのも一苦労だそうです。見れただけラッキー。
最後はオカヤドカリです。一応、夜行性ですが、島中どこにでもいて、昼間も普通に見ることができます。
オカヤドカリは体のサイズにあった貝を探すと思っていましたが、逆で、貝に体のサイズを合わせるそうです。なので、大きい貝に入ったヤドカリは体も大きくなるとか。
父島には食用として持ち込まれたアフリカマイマイという大型のカタツムリが生息していて、オカヤドカリはこれに入っていることが多いため、どれも大型です。なんか、グロテスクですね。小さい方がかわいいです。
1時間ちょっとのナイトツアーはこれにて終了です。我々が小笠原諸島を訪れた時は運悪く満月のタイミング&曇りだったため、ほとんど星空を見ることはできませんでした。
タイミングが合えば、ナイトツアーでも星空観察会をしてくれるそうです。小笠原諸島は日本でも有数の星空が見られるそうなので、また、機会があれば参加してみたいですね。
また、6月~8月にかけては産卵に来るウミガメを見ることもできることもあるそうですよ。
コメントを残す